私達は皆様のご住居から街の安全まで様々な所の「防犯」に関わるプロです。防犯に関することを1つ1つ解説していきます。
広島を中心に活動している防犯設備士の晃響です。宜しくお願い致します。
災害が発生した際に起こること
2024年に入り少し経った現在、石川県で地震が発生したり今までにも大雨や大雪に日本全国各地見舞われています。そんな中で「災害復興」や「自衛隊」、「〇〇業者」と称し空き巣被害が起きたりしています。
事実、東日本大震災の時は「宮城県では約7,500万円の現金が盗難にあった」と宮城県警から発表されています。海外メデイアからは「日本は災害があっても秩序を保つことができる国だ」と称賛されましたが実際の所はそうとも行きません。なぜなら絶対の秩序は存在しないからです。空き巣被害の多くは「住民が避難所へ避難している」状況であったり、「土砂崩れや火事」などでドアや窓が壊れており侵入しやすい状況であったりなど、このような状況は空き巣泥棒にとって絶好の機会ということになります。
特に東日本大震災の時に多かった被害は「お店から商品を盗む」「車のガソリンを抜き取る」「個人宅への空き巣」の大きく三つです。さらにこれらの被害の多くは「災害発生から約三日間の一番混乱している時に多く、最も起こりやすい」そうです。
少しでも大切な家族と財産を守るために
では「災害が起きたから防犯しよう」というのはなかなかに難しいです。防犯より先に自分や大切な人の命をお護りください。なので災害時のための防犯は何も起きていないうちに行って欲しいと思います。
ではどんな防犯対策をすればいいか
まず覚えておかなくてはならないことがあります。それは
1、電気、インフラ、通信が遮断されている可能性がある。
2、ドア、窓が歪んだりなどによってうまく施錠できな可能性がある。
この二つになります。普段私のブログをご覧になっているであろう皆様は「お家防犯」をしてくださっているかと思いますが、それらの防犯設備はその設備そのものが停電などにより使えない可能性があります。また、駆けつけサービスなどもインフラの遮断等により駆けつけれないなどが考えられます。 そのため災害時の防犯は普段とは別物として考えていただきたいです。
停電などでセキュリティ関係が機能停止した時の電力を使わない防犯
ステカーを貼る
ALSCさんやSECOMさん等のホームセキュリティを導入すると、警備会社から企業ロゴが入ったステッカーをもらえます。それを玄関や窓など見やすいところや侵入されそうなところに貼っておくと空き巣はこのステッカーの貼ってある家を避けます。
ではなぜ泥棒はこのステッカーを嫌がるか、簡単ですそれは「ここの家は防犯セキュリティがしっかりしている可能性が高いから侵入が難しい」と考えるからです。たとえ地域一帯が停電していても泥棒はステッカーが貼ってあるお家よりも貼ってないお家の方を選ぶ可能性が高いからです。
また、ALSCさんやSECOMさんなどのホームセキュリティを契約しなくても似たような防犯ステッカーは多数販売されています。多くのものが手頃な価格で入手できるので気軽に購入できるかと思います。
ステッカーはただ貼っとけば良いわけではない
ステッカーは一度貼れば終わりではありません。一度貼ったまま長期にわたり放置しているとステッカーは日光や雨風にさらされてだんだんとボロボロになってきます。そうすると泥棒からしてみれば「ハリボテか今は防犯意識が薄くなったんじゃあないか」などと考えられてしまう可能性があります。一年を目安に定期的に確認してみてください。
在宅を装う
二つ目は「在宅を装う」です。具体的にはラジオを使います。
泥棒の多くは人がいる気配がすると諦めます。そのため何かしら「人がいる」と思わせれるような対策が有効です。災害時および停電時でなければ一部の部屋の電気を点けっぱなしにするのもとても有効です。
またラジオは電池式のものが多いいだけでなく、ラジオは災害時の大切な情報源にもなります。なので防犯対策と防災対策の二つを兼ねて常備しておくのもとても良いと思います。そしてラジオだけでなく、停電時乾電池であれば使えるものがたくさんあります。乾電池も使えるやつを備えておくのをお勧めいたします。
テレビやラジオ、ライトなどをつけっぱなしにして自宅にいるように見せかける方法がありますが、特にラジオやソーラーライトは、停電時でも使えるのでお勧めです。 ただし、予備の電池や電源が少ないときの無理は禁物です。在宅を装うのが難しければ無理はしないようにしましょう。
いざ災害発生…災害時避難前にできる空き巣(防犯)対策
ではここでは災害が発生してしまい、防犯をする間もない時の対処方をお伝えしたいと思います。
いざ災害が発生した場合最も優先すべきこと
最も優先すべき事はもちろん「命を守る行動」になります。
命あってこその人生です。大切な家財があったとしても家族や自分自身の命を最優先に保護してください。もし、避難するまでに少し余裕がある場合は以下のことを覚えてください。
戸締りをしっかりする(お家が二階建以上ある方は二階以上も窓等全て施錠してください)
雨戸があれば雨戸をする
貴重品は見えないようにする(一緒に持ち出すか見えないところにおいてください)
ラジオ等を用いて在宅を装う(具体的には上に書いてあります) です。
ですが何度も言いますが最も優先すべきは皆さまの「命」です。必ず命を最優先に動いてください
また、たまに自宅の目につくところに「〇〇にいます」と言ったような張り紙をしている方を見かけます。確かに張り紙は災害時にとても有効な連絡手段になりますが、逆にいえば「不在を知らせている」ということにもなります。なのでできるだけ張り紙は避けたほうがいいです。家族の場合は事前に避難場所を決めておくか家族、近所の人だけが知っている場所に張り紙をしておくなどして直接自宅に貼り付けるのは控えましょう。
ここまでで私が感じたこと
私は今まで様々な防犯対策やそう言った知識を皆さまにできるだけわかりやすくお伝えしてきました。そして今回もこうして「災害時避難前にできる防犯対策」として皆さまにお伝えしていますが、やはり現代文明がより便利で過ごしやすい分、「一つのものに頼りすぎている」と思います。この一つのものというのは「電気」です「電気があるからスマホが使え、防犯設備が作動し、安全に快適に過ごすことができる。」と思うからです。
頼る事は何も悪いことではありません。もちろんかく言う私も電気や他のものに頼っています。しかしそこで大事なのは「その頼ったものがなくなった(使えなくなった)時正しい行動ができるのか」だと思います。少なくともここまで記事を書いてきて私はそう思いましたし、災害発生時にできることの少なさに正直驚きました。
いざ災害が起きた時私とて慌てずに行動できるか正直あまり自信はありません…ですが災害時は誰もが慌てています。災害時慌てないためにも普段から防犯対策をしておくことが大事だと思います。慢心は危険ですが、少しでも防犯対策をしていると言うことが慌てないための鍵となればいいなと思います。
災害時は心の余裕を持つのは難しいかもしれません。少しでも不安な要素を減らすため日頃から防犯対策をして、いざという時に備えておくと良いかもしれませんね。私のこのブログが少しでも皆さまのお役に立つことを心から願います。
如何でしょうか?今回は「災害時避難前にできる防犯対策」についてご紹介いたしました。これからも皆さまのお役に立てる情報をお届けしたいと思います。