私達は皆様のご住居から街の安全まで様々な所の「防犯」に関わるプロです。防犯に関することを1つ1つ解説していきます。
広島を中心に活動している防犯設備士の晃響です。宜しくお願い致します。
以前の投稿にて【効果的な照明機器の設置法】の中で「照明機器はどんな効果があるの?」と言うのをご紹介いたしましたが、今回はもっと深掘りしてさらにわかりやすく解説したいと思います。
安全確保と防犯は繋がっていた!
一言に「照明」といえどその種類には様々なものがあります。ほとんどのものが専門的な部分ですのでここでは一部省略しますが気になる方はぜひ調べてみてください。まずは…
非常用照明
なんの繋がりが?と思うかもしれませんが安心してくださいご覧になっているものは間違いではありません。防犯というと「身を護る」という観点に目がいきがちですが、我々防犯設備士などの職種の人たちは主に「犯罪防止」に重きを置きます。下の画像をご覧ください。
このように非常用照明というカテゴリーの中に「安全照明」という項目があります。さらに細かくなっているところに「セキュリティ照明」なるものがあります。この画像は私が作成したもので、とある文献を参考に私がまとめたものを要約すると「財産や対象者の防犯上の安全を確保するための照明」となります。このことから「照明」という一見関わりのなさそうなところでも実は防犯とつながりがあるということになります。
安全のシンボルあのヒトの役割
上の方で照明の図があるのでついでに「視覚効果と義務教育の効果」をご紹介
こーんなヒト見たことありますよね?そう「ピクトさん」です。この人を見てみなさんがまず思う事といえば「非常口がある」だと思います。なぜそう思うのでしょうか?答えは単純。幼い頃から学校やお家で「あれは避難するときの目印」と教えられてきたからです。誘導灯と呼ばれるこれらのシンボルをピクトさんにし、統一することで無意識に認知させているのです。このように我々は意外なところで無意識に物事を判断できます。このことを生かせばそれは安全だけでなく防犯にもつながるのです。
この無意識というのはとても強く、例えば今回私が紹介させていただいているこの文章何か気づきませんか?実はこの文章も無意識に呼びかけており、それは「 、 、字、字」といった他の字とは異なる「色や輪郭、強調」などを使い、他の文よりも視線が勝手に動くように無意識に呼びかけているからです。
少しわかりずらいと思いますが私の力ではこれが限界でした…でもこれでわかるのは「人の視線は上から下へ、その次はより目立つ方へと行き、最後に一番目立たないところに行く」です。もちろん無意識下で、です。
無意識が生み出す効果
ではこの無意識、活用するにはどうするか、そう照明を使います。(ここから防犯に入りますお待たせしました)
みなさん夜道は怖くはないですか?私は怖いです。なぜなら「何があるか何が来るのか何が起きるのか暗くてわからないから。」そう、昼間と同じ道を朝や昼に通っても大して怖くはありません。なぜなら明るいから、ならば明るくすれば怖くないか、と言われると少し違います。近代、技術や機械の進歩で生活がより便利で過ごしやすくなっています。ですがそれと比例してか市街地から少し外れたところでは街灯があまりついていなかったり、犯罪係数が市街地より増えていたりしています。それというのも犯罪が起こるのは街灯などの灯りがないから、犯罪者は目立つことはしたくないのです。
つまり、住んでいる地域の明るさが確保されると犯罪率が低下する可能性があるということになります。でもこれには欠点があり、それは「住んでいる地域住宅の中に光が差し込んだり、農作物の生育に害を及ぼしたり、天文観測に障害を与えたりしないよう十分な配慮が必要だということです」それさえ乗り越えることができればより平和な世界ができるのではないでしょうか。
如何でしょうか?今回は「防犯と無意識が生み出す力」についてご紹介いたしました。これからも皆さまのお役に立てる情報をお届けしたいと思います。